皆様こんにちは!久々に黒髪山登山に行ってきましたので
その様子を今回はお届けします!
この日は早朝に国見山に(車で)登っていたので、
1日で有田町の東と西の山をコンプリートです。
今回は竜門ルートで登ってきました。
実はこのルートで登るのは小学校の遠足以来…!
昨年訪れた時と違って、渓流沿いの遊歩道の一部が綺麗に舗装されていて
砂防ダムもできていました。ここだけ竜門ぽくない…
途中でニホントカゲの幼体を発見!
光沢のある皮膚をもつ、しっぽのブルーのグラデーションが美しいトカゲです!
しかも二匹も!!ニホントカゲはカナヘビよりちょっとレアなトカゲです。
トカゲ好きにはたまらないですね!
そのほかにも普段は見かけないカエルやトカゲを見つけるたびに立ち止まって観察。
黒髪山は本当に動植物などの自然の宝庫です!
もちろん、中にはスズメバチやヘビなど、気を付けないといけないものもいますが、
山の中は本当に鳥やカエルの声や虫の音しか聞こえず、涼しさもあって気分もリフレッシュできます。
今回のルートは、以前登ったことのある見返り峠を経由するルート。
乳待坊ルートなどと合流する地点なので後半は通ったことのある安心ルートです。
(といっても以前、下山で道を間違えた経験もあるので油断は禁物!)
竜門峡の遊歩道から橋を渡るといよいよ登山道です。
前半はゆったりとした気持ちで会話しながらでも余裕で登れるのですが
少し歩いた先に分岐点が現れ、看板に残り1500mと書いてあり、既に心が折れそうに…。まだ序盤!!
前日の雨で岩が滑りやすくなっていていたのでより慎重になります。
途中「銀竜の滝」と書かれた看板を発見。かっこいい滝の名にひかれてちよっと寄り道してみました。
川を渡って石の階段をどんどん登って行った先に、仏像の並ぶ広場が!
その沖に小さな滝が。一瞬人工物のようにも見えたのですが歴とした自然の構造です。
不動明王像の手前に滝がありました。
滝よりずっと奥の岩壁の下にも祠らしきものが見えていました。
滝のある広場にはやはり有田らしく立派な壺が飾られていたり、
広場には「黒髪へんろ道」の標識も。ここもへんろ道のポイントのひとつなんですね。
黒髪へんろ道のガイドブックは有田観光協会でも販売しています!
もと来た登山道に戻り、再び見返り峠を目指します。
途中に見上げるほどの岩壁や、岩壁を伝って流れる水やたくさんの苔など
自然の造形が大好きなので時間を忘れるほど観察してしまうことも…。
ゆるやかな登山道が続き、だんだん…斜面や石段が増えてきて
「足が上がらない…!」と嘆きながら登っていると稜線が見えはじめ
「あと少しで見返り峠…!がんばれぇええ」と自分を鼓舞しながら登っていました。
初心者でも登りやすいと言われる黒髪山ですが、やはり登山は自分との闘いだなぁと実感。
小学校の遠足でよく登れたなぁと逆に関心しました。唯一覚えているのが鎖場が今も昔も苦手なことですね!
見返り峠で休憩したあと、しばらく先は平らな尾根道が続くので「平らな道ってありがたい…!」と、つぶやきながら歩いてると、
ベテラン登山者の方々がどんどん下山してきていてかなり早朝から登られてるんだなぁと感心してしまいました。
小さい休憩をはさみながらゆっくり登っていたので、ついに途中で私を追い越して登っていったベテラン登山者さんが
下山してくるところに遭遇。思わず早いですね!と声をかけてしまいました。
平らな道が途切れ、再び急斜面と岩がゴロゴロしている道に出ると再び日頃の運動不足を呪いながら、
今度は両手も使いながら登る所や…時おりロープを使って登る所もでてきてよりハードになってきます。
そしてやっと鎖場に到着。この日は風が強く、足場も怖い。
足場を確認しながら鎖を伝って登っていると、
下で待っている方もいらっしゃったので早く登らないと!というプレッシャー…(ゆっくりでいいんですが)
一歩一歩を確認しながらなんとか登りきり、一息つけば頂上はもうすぐそこ。
左右が崖のナイフリッジからは天童岩が見えてきます。右手には有田ダムがはっきり見えます。
天童岩の鎖場を登りきった先の360度見渡せる景色を見ると、毎回、途中からのハードな登山道では何度も
「もうしばらくは登らなくていいかな…」という気分になりかけますが、山頂に来ると達成感が満たされ
「また登りたいなー」という気持ちに早変わり。山って不思議ですね。
今回は竜門峡に来る前に、ふもとのカフェ&ベーカリーの「木もれ陽」に寄って佐賀牛サンドイッチの入ったランチボックスを買ってきていたので、さっそく佐賀牛サンドを山頂で食べました。お肉がとてもジューシー!
ゆっくり登ってきたせいでお昼はだいぶ過ぎてしまって他に人はほとんどいなかったのですが、
山頂の景色をひとりじめできて最高です!
この日は残念ながら曇り気味でしたが、天気がよければ有明海や、唐津湾も見えるそうです。
あの辺が有田観光協会かな?家はあの辺かな?と探したり、後から天童岩にやってきた登山者の方と写真撮影をしたり…ちょっとしたコミュニケーションも楽しみのひとつ
この日は福岡からやってきていて下山したらすぐ福岡にトンボ帰りするというアクティブな女性二人組の方もいらっしゃいました。
ちなみに帰り際、鎖場の写真を撮っている最中にスマホを落とすというハプニングが。
運よく岩にバウンドして、スマホもほぼ無傷で回収できましたが、崖下に落ちなくてよかったです。
皆さんも写真撮影の際はお気をつけください!
帰り道は鎖場が強風で怖いこともあって、蛇焼山からの竜門峡へ下ります。
初めて降りるルートでしたが、道案内の目印や先を行く方について降りていきます。
行きとは違って、木が鬱蒼とした道で腐葉土でふかふかした地面はとっても歩きにくいため
ちょうどよさそうな木の枝を杖にしながら慎重に降りていきます。
途中「鬼の岩屋」と呼ばれる巨石がありました。
斜面にある大きな岩の上にさらに突き出た岩が乗っていて、その上に木も生えているという自然の逞しさも感じます。
反対側に回ると岩屋の中は人が入れるスペースくらいの空間もあって、まるで秘密基地のようで童心をくすぐられます。
そのあとも倒れた木の下を潜ったり、岩にかけられたハシゴがすごく揺れて怖かったり、途中で突然雨が降ってきたりハプニングも。
自然のアスレチックのような感じで次は何が来るんだ…!と冒険気分も味わえます。
巨石を木の棒で支える登山者の遊び心からできた自然を使ったオブジェなど、思わずクスっと笑えるものもありました。
行きの時に通った分岐点が見え始めると、沢の音がしはじめ、見慣れた遊歩道と橋が見えてきたところで下界に戻ってきたのを実感しました。
黒髪山に登って4時間ほどなのに、駐車場がすごくなつかしい!
逆に車の中は暑くて山の中のすずしさが恋しくなりました。
今回の黒髪山登山はハプニング続出でしたがそれもまた冒険でした!
竜門キャンプ場を通って帰りましたが、デイキャンプで過ごしている方もいて、のんびり非日常感を楽しんでいらっしゃるようでした。
皆様も黒髪山登山に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、天童岩以外の鎖場を通らなくて済むのは有田ダムルートです。是非こちらもチャレンジしてみてください。